腰が安心なコルセット
みなさん、腰が痛くなってしまったことはありますか?日本の人口の3人に1人は腰痛を発症すると言われています。そして、その8割程の腰部痛が原因不明のものと言われています。
腰の痛みが出てしまった時に、一番よいのは安静固定です。でも、中々おとなしく寝てるだけというのは難しいことも多いです。そこで、医療機関などで処方されるのが腰のコルセットですね。コルセットをつけることで、腰が安定し、痛みの軽減にも繋がります。そして安心感も出てきます。だからこそ、痛みがなくなっても、コルセットをつけ続けてしまう方が続出しています。
しかし、付け続けることはとても危険なこともあります。ここで、コルセットをつけ続ける危険性をまとめてみました。
コルセットにも種類がある
コルセットは腰痛の原因を把握して、目的に応じて着用することが大切です。一般的なコルセットは軟性と硬性に分類出来ます。
軟性コルセット
軟性コルセットはメッシュ構造の生地に金属の支柱が編み込まれているものが一般的です。脊柱の安定化、腹圧の上昇、保温などの効果が期待出来ます。
硬性コルセット
硬性コルセットは、外科的治療後に使用される場合に使用され、プラスチックなどの硬い素材を使用し、脊柱の動きを制限することが主な役割になります。
コルセットを巻き続けることで起こる危険
筋力低下
コルセットを巻き続けると筋力低下を招きます。筋肉は本来、脊柱の安定化に働いています。コルセットをすることでその働きを失い、筋肉がサボっている時間が増えると筋肉が萎縮していきます。
内臓圧迫により内臓機能の低下
コルセットでカラダを安定させるため、腹部を締め付けてしまうことになり、内臓の動きを悪くしてしまいます。その為、消化機能が低下してしまったりして、胃の不快感や、カラダの倦怠感を引き起こしたりしてしまいます。
姿勢不良
腹部を強く圧迫してしまうことで、カラダが前に屈むような姿勢となり、猫背や、首へのストレスがかかる姿勢になりやすくなってしまいます。結果として、腰にストレスを掛けてしまう姿勢となってしまいます。
腰痛が中々完治にならない
腰の痛みを完治という形に持っていくには、カラダの腰回りの筋肉が必要になります。コルセットを付け続けていると、腰回りの筋力が弱まっていく一方なので、結果として、腰痛の完治には遠のいていってしまいます。
冷え症
内臓をコルセットで圧迫しているため、内臓の働きが低下し、それに伴い内臓温度が低下することで冷え性に繋がってきます。また、カラダの熱は筋肉の中に含まれているミトコンドリアが発生させているため、筋肉量が低下してしまうと、熱を作る力も弱くなってしまうので、体温も低下しがちになってしまいます。
カラダが冷えてしまうと免疫力も下がってしまうので、腰痛を治すための免疫力を一緒に下げてしまうことにも繋がります。
大事なのは筋力トレーニング
たくさんの危険が潜んでいるコルセット。しかし、コルセットは使用してはならない訳ではありません。もちろん使用したほうが治りが早い時もあります。あくまでも筋肉を使わないから低下しているに過ぎません。
なので、普段生活で使わなくなった分はコルセットを外した時にトレーニングすることで簡単に予防につながります。大切なのことは、やみくもにコルセットを着けることではなくてどこを補うために使用するかを考え、同時にコルセットを外している時は腹筋や背筋、ウオーキングなどで筋力トレーニングすることです。