女性が月に一度は来る生理。ズキズキと痛いお腹に、重い腰。ドンヨリしてしまう気持ち。大変ですよね。
そこで、何故生理痛があるのか?をご説明しながら、鍼灸治療が効果があるといわれている理由、鍼灸院の選び方まで!今日は解明していきます。
生理痛と血流には大きな関連性が!
血液には酸素や栄養を運ぶ働きがあります。その血液の流れが悪いと子宮内の経血を外に押し出そうとする子宮の筋肉が酸素と栄養不足で十分な収縮が出来ないのです。
そんな時に分泌されるのが”プロスタグランジン”という物質!プロスタグランジンは子宮の筋肉の収縮を促して体の外に経血を押し出す働きをもっているのですが...
実は!このプロスタグランジンという物質が過剰に分泌されると、生理痛を強めてしまう作用があるのです。
鍼には『鎮痛効果』がある
では「鍼」は生理痛に効くのか??鍼の特徴としては、鎮痛効果があります。鍼の刺激が鎮痛作用のある物質の分泌を促してくれるからです。
また、鍼の刺激によって筋肉を緩めることによって血流を良くしてくれます。血流を良くすることで酸素や栄養がしっかりと筋肉に届くとが出来るので、プロスタグランジンが過剰に分泌されることを防ぎ、そのおかげで、生理痛を軽減させることができます。
鍼灸治療にもいくつか種類がある!?
実は、一言に”鍼灸治療”と言っても、はりきゅうもいくつかの分野に分けることができます。そして、鍼灸師にもその分かれた分野の中で、得意分野というものを持っていることが殆どです。はりきゅう治療の分野を様々な考え方もありますが、いくつかに大きく分類してみましょう。
美容鍼灸
最近、テレビなどで話題になりつつある”びようばり”です。顔の表情筋に対して鍼を打つことで、お肌の新陳代謝を活性化して、美しく保ちます。また、筋肉を刺激することで、シワやタルミを改善する効果が見込めます。
運動学鍼灸
筋肉を対象に打つ、はりきゅう治療です。運動学とは、人のカラダは連動運動と言って、様々な関節が協力し合って動いています。
そのため、どこかの関節の動きが悪くなったり、筋肉が硬くなりすぎてしまうと、全く異なる場所が痛くなったりするという状態の時に、大元の原因を運動学の考え方で導き出して、治療をするというものです。例えば、筋肉痛や、膝の痛み、肩こりや腰痛の時に、この打ち方をされる鍼灸師の方も多いです。
東洋医学概論鍼灸(とうよういがくがいろんしんきゅう)
鍼灸は”東洋医学”に位置づけられます。その東洋医学を学ぶ上でとても大切になるのが、東洋医学概論です。
経穴(ケイケツ)といった所謂”ツボ”と言われるものを学び、気血津液(キケツシンエキ)といった”気の流れ”やカラダを巡る、”水””血”の流れのことなどを主に学びます。
上記のように、はりきゅうにも様々な分野があります。つまり『生理痛=すべての鍼灸治療が効く』とい訳ではありません。
そのため、例えば『生理痛を改善したい!』と思って、鍼灸院に行こうと決めたのであれば、是非、そこの鍼灸院が『女性疾患に対する鍼灸治療』を得意としているかどうか。を、ホームページや電話などで確認してみてから向かってみてくださいね。